FLIR X6540scカメラで、革新的なサーモグラフィによる粒子速度測定技術が実現します。

多相流とは、2つ以上の相(すなわち、気体、固体、および液体)が生じている流れをいいます。 このような流れは例えば、蒸発器および凝縮器における気体–液体流、化学反応器における気体–液体–固体流、空気輸送における固体–気体流などであり、産業界ではどこにでも見られます。 多相流は多種多様な界面現象、複雑な波動パターン、および運動状態を伴うもので、現在進行中の研究対象となっています。

学術ジャーナルに発表された新しい論文で、インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者であるAlexandros Charogiannis博士、Ivan Zadrazil博士、Kristos N. Markides博士は、サーモグラフィ粒子速度測定法(TPV)と呼ばれる新しい技術の解説をしています。この技術を使うと、多相流の界面における二次元表面温度および速度の同時測定が可能となります。 TPV技術は、FLIR X6540scカメラを使用した高フレームレートの高分解能赤外線サーモグラフィ測定に依拠しており、界面付近または界面において周囲の流体ドメインと放射率の違いで区別できる高反射銀粒子を利用しています。

学術ジャーナル論文のコピーは次のサイトからダウンロードできます:

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0017931016300448

FLIR X6540scカメラは、ダイナミックな熱現象を伴う科学および研究開発アプリケーションに超高速のフレームレートを提供します。 FLIR X6540scに関する詳しい情報は、X6000scシリーズのページをご覧ください。

開放円筒型容器中で水を加熱し、撹拌して水流を発生させ、その空気–液体自由表面における加熱され粒子を含んだ流れの様子を捉えた未加工の赤外線画像

FLIR X6540sc in experimental TPV set-up